家の好きな音、光の入り方、匂い、家事の手順、家族の時間帯、客人の頻度、季節の悩みを、短いエピソードとして話します。ファシリテーターは比喩や写真を手掛かりに、深層の価値や潜在的な不満を拾い上げます。語りは評価されず、ただ受け止められ、可視化されます。そこで現れる言葉は、後の設計判断を静かに導く羅針盤になります。
集めた言葉を、健康 快適 耐久 循環 コスト 文化 景観 関係性 学び の軸に配置し、優先度と相互影響を確認します。そこから断熱等級、通風経路、窓の更新順序、湿気対策、素材の候補、施工フェーズの分割方針を導出します。言葉の地図は、図面や工程に翻訳されても、関係者が原点へ戻れる道しるべとして残ります。